こんにちは、なべです。
突然ですが、皆さんは腕時計は何を使っておられるでしょうか。
最近ではスマートウォッチ、特にApple Watch を付けている方を沢山見かけます。僕の会社でも付けている人が多数いらっしゃいます。僕もその一人です(笑)
とても便利なApple Watchですが、Apple Watchを買う前に付けていた機械式時計を久しぶりに引っ張り出して会社に着けていったところ、「機械式時計やっぱりいいな〜」と改めて実感し、最近では機械式時計の使用頻度が増えてきている今日この頃です。
今回はそんな機械式時計の魅力と僕が持っている機械式時計を軽くご紹介したいと思います。
1.機械式時計について
機械式時計はその名の通り機械仕掛けのみで動く時計です。動力はゼンマイを使用しており、ゼンマイがほどける力を利用して回ろうとしている歯車を振り子で制御しながら針を動かしています。
ロレックスやオメガ等、いわゆる高級腕時計の大半はこの機械式時計になります。
高級腕時計が何故高いかというと、この機械部分の製作に職人さんの技術と労力が沢山詰め込まれているからです。
機械式時計はその特性上、電池を使用するクォーツ時計と比較してあまり精度が高いわけでは有りません。よくせっかく高い腕時計を購入したのに1日で5秒ぐらい狂うと文句を言う人がいるらしいのですが、100万以上するような機械式時計でも1日5秒ぐらい狂うのは当たり前のことです。10万円前後の機械式時計であれば1日15秒ぐらい狂うのも特に珍しいことではありません。むしろ、1日2〜3秒ぐらいの狂いで済むような機械式時計はかなり精度が高いと言えます。機械式時計の世界はこんな感じです。
でもよく考えてみると、電気を使わない機械仕掛けのカラクリだけで1日5秒ぐらいしか誤差が出ないなんて、すごいことだと思いませんか?時計職人の方々は、腕時計のような小さな箱の中に様々な技術を駆使したカラクリを詰め込んで、いかに精度の高い時計を作るか勝負を続けている訳です。
時には1000万円を超える機械式時計も存在しますが、それは超絶精密複雑な機械を職人さんが技術の粋(すい)を小さな箱に組み込んだ技術力にお金が掛かっているのです。(ダイヤモンド等の装飾に掛かっている場合もありますが)
その職人さんの技術力の結晶と浪漫を腕に付けて持ち運べるのが機械式時計の最大の魅力だと思います。
僕はそこまで高い時計は買えませんが、当時奮発して機械式時計を購入し、今も日々浪漫を感じております。
2.愛用の時計
僕がこれまで購入して愛用している時計たちを僭越ながらご紹介したいと思います。
2−1.ROLEX サブマリーナデイト
僕が持っている機械式時計で一番高いROLEXのサブマリーナデイトです。現行はベゼルがセラミック製になっていますが、これはその前のアルミ製ベゼルのモデルになります。購入したのは2008年ぐらいで、当時約57万円ほど。
機械式時計の中でも比較的軽く、サイズも丁度良くて取り回しが非常に良いです。加えて日差が約+3秒程と精度も申し分ないです。
この時計は購入したときから僕の一生の相方にしようと思い、思い出を現在沢山詰め込み中です。
例えば僕の娘2人がそれぞれ生まれた日、わざわざこの時計を着けることで「君たち2人が生まれた日に着けていた時計だよ」と言えるようにしました(笑)。
他にも入学式の日や卒業式の日など、節目節目で着用して歴史を日々刻み続けている1本となります。
2−2.オメガ シーマスタープラネットオーシャン
これは僕が初めて購入した機械式時計になります。オメガの初代シーマスタープラネットオーシャンというモデルで、中に「コーアクシャル脱進機」という機械の摩耗を抑えてオーバーホールの期間を伸ばすことできるという構造を採用しています。
現在の日差は+5秒とサブマリーナデイトには及ばないものの十分な精度を持っています。サブマリーナデイトより少し重量がありますが、600m防水の安心感と頑丈な作りを考えるとしょうがないかなと思います。
この時計は007のジェームズボンド(ダニエル・クレイグ)が着けていたこともある時計で、その点もお気に入りポイントの1つです。
2−3.TAG Heuer アクアレーサー500m
会社等日常使いで使用しているのがこのTAG Heuer アクアレーサー500mです。
シーマスタープラネットオーシャンとサブマリーナデイトの中間ぐらいの重さで、比較的扱いやすいモデルです。また、ベゼルがセラミックベゼルになっていますので、傷が付きにくいのも良いポイントです。
加えて500m防水ですので水に対する心配も全く必要無し。ただ1つだけ難点を挙げるとすれば、ベゼルが気づいたら少し回っていることがある点。この時計はベゼルが回しやすいように計6カ所指を引っかけられるような角(かど)があるのですが、そこに服の袖等が引っかかって回ってしまっているようです。
TAG Heuerのサービスにお願いして、あえてベゼルの回転を重くしてもらって対処しています。今では滅多にベゼルが回ってずれているようなことは無くなりました。
日差は+10秒ぐらいと少し大きいですが、使い勝手や見た目等僕にとってはお気に入りの1本です。
2−4.ボールウォッチ エンジニアⅡ
ボールウォッチという少しマイナーなメーカーの時計です。TAG Heuer アクアレーサー500mを購入した時にこの時計を着けていたのですが、その時の時計屋さんのスタッフの方に「通ですね!」と言われたぐらいです。
ボールウォッチは質実剛健でまさに実用時計というイメージです。
この時計も実用性が抜群で、100m防水と耐磁性能を備えています。機械式時計は電子機器等に長時間近づけてしまうと中の部品が磁化され精度が悪くなる原因になるのですが、この時計は耐磁性能を備えていることで部品が磁化されにくくなるので、安心して使えるというメリットがあります。
他にも、ボールウォッチ特有の機能として、マイクロガスライトを文字盤に埋め込むことで長時間光り続けるというものがあります。
他の時計で採用している文字盤の発光は蓄光式が多く、暗いところで置いておくとしばらくしたら暗くなっていきますが、ボールウォッチの場合はトリチウムという放射線物質を閉じ込めたガラス管が約10年以上自発光し続けるという仕組みです。ルミノックスという時計メーカーも同じような仕組みを採用していますね。
ぼくのボールウォッチの文字盤はこんな感じ
昔と比べてかなり暗くなってしまいました。
オーバーホールの時期が来たら交換してもらおうかなと思います。
3.機械式時計は人生の相棒
以上、機械式時計について語らせていただきました。機械式時計は3日ほど置いておくと止まってしまいますし、定期的なメンテナンスが必要であるなど何かと手の掛かるものでは有りますが、正しくメンテナンスをすれば一生、もしくは自分の子供の代まで非常に長く付き合える「人生の相棒」になることでしょう。
どんな物でも大事に使えばある程度長持ちはしますが、一生以上の時間を共に刻めるアイテムは機械式時計ぐらいしかないように思います。
機械式時計に少しでも興味をお持ち頂ければ幸いです。
ありがとうございました。