こんにちは、なべです。
先日はiPhoneで高音質に有線イヤホンを使うという記事を挙げさせて頂きました。
新幹線での出張等、じっくり腰を据えて音楽や動画を楽しむ場合は有線イヤホンを使いますが、短時間の移動や寝る前など、日常的にイヤホンを気軽に使いたい場合はワイヤレスのAirPods Proがやはり便利です。
イヤホンの装着性や音質を左右する重要なパーツの1つとして挙げられるのがイヤーピース。イヤーピースとはイヤホンの先端についている部品で、各社メーカーから様々な種類のものが販売されています。
ただ、AirPods Proに付属しているイヤーピースは特殊な形状をしており、AirPods Proの発売当初は取り付けられるサードパーティー製のイヤーピースが有りませんでした。
しばらくして、各メーカーがAirPods Proに取り付けられるイヤーピースを開発し始め、今ではその種類が大分多くなってきました。
この記事ではその中でも気になった製品をピックアップしてご紹介したいと思います。
この記事でわかること
・純正以外のイヤーピースの特徴が分かります。
・僕のおすすめのイヤーピースが何かが分かります
1,AirPods Proについて
今更ですが、AirPods ProはAppleから発売されているカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです。最近ではファームウェアアップデートでAppleMusicやYouTube、Spotifyで空間オーディオに対応するなど、ソフトウェアの面で音質が進化していっています。
他に、イヤホンの音質を変化させる要素の1つとしてイヤーピースがあります。イヤホンの先端についている耳に入る部分ですね。
イヤーピースは耳の穴の内側に密着して、周りから余計な音を入ってこないようにしながら音楽を耳へ伝える働きがあります。このイヤーピースを変えることによって案外音が変化します。
AirPods Proのイヤーピースは特殊な形をしており、当初は別のメーカーのイヤーピースを付けることが出来ませんでした。ですが、最近では各メーカーからAirPods Pro用のイヤーピースが発売されており、それぞれ異なった特徴をもっています。いくつか購入して試してみることにしました。
2.AirPods Pro純正のイヤーピース
AirPods Proの純正イヤーピースです。素材はシリコン製で、一般的なカナル型イヤホンによく使われている素材になります。AirPods Proのイヤーピースは取り付け方が特殊です。
一般的なカナル型イヤホンは、ノズルと言われる音が出てくる管にイヤーピースを挿して取り付ける場合が多いですが、AirPods Proの場合は、
イヤホン先端の黒い平面の部分にはめ込むように取り付けます。このAirPods Pro独自の取り付け方により、AirPods Pro発売当初は他社のイヤーピースを取り付けることが出来ませんでした。
3.イヤーピースを交換する
まず一つ目に試したのがこちら
3−1.ADV. EARTUNE FIDELITY Foam ear tips for AirPods Pro
ADVANCED(アドバンスド)というメーカーのAirPods Pro用イヤーピースで、特徴はフォームタイプのイヤーピースであるところです。
フォームタイプのイヤーピースは、低反発性の素材を使用しておりとても柔らかいのが特徴です。イヤーピースを指で潰してから耳に入れることで、元に戻った時に耳の穴の形にフィットします。
・フォームタイプのメリット
- 耳に密着するため遮音性が良くなる
- 低音が強くなる
・フォームタイプのデメリット
- シリコン素材と比べて寿命が短い
- 丸洗いが出来ない
実際に取り付けてみると
全く違和感ないですね。
使ってみた感想としては、確かに遮音性が高くなりノイズキャンセリング機能を使わなくても、ある程度周りの音を遮断してくれます。ただ、形状上あまり耳の奥まで入らないので、元に戻ろうとする力も相まって耳から取れやすくなります。音質については、確かに低音の押し出しが増した感はありますが、ちょっとクリアさに欠けるというか、少し音がこもっているような印象です。
ちょっと僕には合わなかったので、別のイヤーピースを試してみることにしました。
3−2.SednaEarfit Crystal for AirPods Pro
AZLA(アズラ)という韓国のメーカーで、SednaEarfit(セドナイヤーフィット)というシリーズのイヤーピースです。巷で一時期話題になっていたイヤーピースですね。
このイヤーピースの特徴は、素材にKRAIBURG TPE社(ドイツ)の熱可塑性エラストマーを使用しているところです。この熱可塑性エラストマーという素材は、熱を加えると軟らかくなって変形するという特性をもっています。このイヤーピースを耳に入れると、人間の体温でイヤーピースが変形し耳の穴の形にフィットします。
耳で形状を変化させるという点においてフォームタイプと共通していますが、このイヤーピースは次のような特徴があります。
・SednaEarfitのメリット
- 耳に密着するため遮音性が良くなる
- 表面に若干の粘着性があり、滑り止め効果がある
- 音に余計な味付けがされない(全体的にクリア)
- 水洗いができる
- フォームタイプと比べて耐久性が高い
- サイズ展開が豊富(SS/S/MS/M/ML/L)
・SednaEarfitのデメリット
- 他社のイヤーピースと比べて高い
- ホコリが付きやすい
実際に取り付けてみると
これも違和感は全くないですね。
使ってみた感想としては、イヤーピースが体温で変形しているのが・・・分かりません(笑)。
フィット感は純正イヤーピースよりかなりいいです。純正イヤーピースの時は使っている時に落ちそうになることがよく有りましたが、これは耳にぴったりフィットして落ちそうになることが有りません。
遮音性についても、ノイズキャンセリング機能や外音取込機能を使っていたら分かりませんが、これらの機能をオフにするとかなり遮音性が高いのが分かります。
音質については非常にクリアで、フォームタイプのイヤーピースのようにこもったりせず非常にスッキリと聞こえてきます。音の聞こえ方についてはこちらの方が万人受けするかと思います。
ホコリが付きやすいのが少し難点ですが、ピースの部分だけ外して水洗いができますので比較的長く使えるイヤーピースだと思います。
僕にとってはこのSednaEarfitが現時点でのベストイヤーピースです。非常におすすめです!
4.イヤーピースを変えて使い勝手アップ
今回は僕が試した2種類のイヤーピースについてご紹介させて頂きました。
イヤーピースは地味な製品ですが、交換するとイヤホンの使い勝手がぐっと良くなります。
他にも、イヤーピースのノズル部分が曲がって耳穴にフィットするSpinFit(スピンフィット)、フォームタイプのイヤーピースで最も有名なComply(コンプライ)など、各社の特徴を生かした製品が数多くあります。
僕はAZLAのSednaEarfitが大のお気に入りでずっと使い続けています。
皆さんもご自分の好みにあったイヤーピースを見つけてカスタマイズしてみてください。
5.イヤーピースによってはケースに干渉するものも
AirPods Pro用とうたわれたイヤーピースは最近ではかなり出回っていますが、ケースを閉じた時に内側と干渉してしっかり収納できない製品もあるようです。ケースに収納出来たように見えても、いざ使おうというときに充電がされていなかったということもあるかもしれません。
イヤーピース選びの際は、なるべく実績のあるメーカーを選択して購入するようにしてください。
ありがとうございました。