こんにちは、なべです。
最近とてもショックなことが起きました。それは、、、
「愛用の時計が壊れた!」
事務所内で仕事をする日は決まって愛用の「タグホイヤー アクアレーサー500」を付けているのですが、ある日の夜に手巻きでリューズを巻いていると
「なんかリューズが軽い。。。」
何をやっても秒針が動かなくて、時計を振ってみるとなんか「カラカラ」という音が聞こえる。。。
かなりお気に入りの時計だったのでとても落ち込んだのですが、この状況を打破すべくググってみた結果「カナルクラブ」に行き着きました。
調べてみると修理の価格もお手頃で評判も良さそうだったので、わらをも掴む思いでオーバーホールを依頼することにしました。
この記事では、オーバーホールの依頼から手元に戻ってくるまでの過程をご紹介していきます。気になっている方は是非チェックしてみて下さい。
カナルクラブとは
「カナルクラブ」は株式会社カネコ商会が運営しており、東京都台東区上野に実店舗を構える時計の修理や部品の販売を主に手掛けるお店です。
株式会社カネコ商会さんの設立が1970年1月ということで、約50年以上の歴史がある老舗の時計修理工房になります。
年間の修理件数が7,000件以上という実績が長らく信頼され続けてきた証と言えますね。ここなら安心して愛用の時計修理をお任せ出来そうです。
修理の見積もりを依頼する
それでは実際にカナルクラブに修理の見積もりを依頼します。
実店舗の近くにお住まいの方は直接持ち込んでも良いそうですが、僕のように地方に住んでいる方はホームページの無料相談フォームに時計のモデルや状況を入力してコンタクトを取ることができます。僕は時計の状態欄に手でゼンマイを巻いても秒針が動かない旨の入力をしました。
無料相談フォームには無料梱包キットを希望するか否かのチェック欄があり、希望すると無料梱包キットがカナルクラブより送られてきます。このキットに修理を依頼したい時計を入れてカナルクラブに送ることで正確な修理見積もりをとることができます。もちろん「無料梱包キットを希望する:はい」にしました。
あとはご自分の名前や住所を入力して送信すれば手続き完了です。とても簡単でした。
無料梱包キットが到着
無料相談フォームに入力後、2日程で無料梱包キットが到着しました。
送られてきた封筒には折りたたまれた段ボール箱とご依頼承り書、時計を入れる為のジップロックとゆうパックの送り状が入っていました。
ご依頼承り書の裏面に時計の梱包方法が写真付きで書かれているので、それに従って時計を梱包していきます。
図解の通りに時計をビニール袋に入れて
段ボールを組み立てて腕時計を入れます。
ご依頼承り書に必要事項を記入して時計と一緒に入れ、段ボール箱を閉じて発送準備完了です。
送料は僕の住んでいるところからカナルクラブまで¥850円でした。
到着確認メールが届く
発送の翌日に時計がカナルクラブに到着した旨のメールが送られてきました。
修理の見積もりは時計の中身を確認して行うので、大体10日〜2週間ほど掛かるとのことでした。気長に待ちます。
時計修理の見積もりが届く
到着確認のメールから4日後に修理の見積書がメールで届きました。2週間近く掛かるとのことでしたが、意外に早く見積もりが来ましたね。
見積金額はオーバーホール作業費と部品代で税込み¥37,400円でした。部品の内訳にゼンマイがあるので、恐らくゼンマイが切れていたのが故障の原因なのでしょうね。
通常、自動巻き3針モデルをタグホイヤーの正規店でオーバーホールする場合、コンプリートサービスの標準価格で¥48,400円(2023年9月時点)掛かります。
故障した部品代が入ってこの値段なので、かなり良心的な価格なのではないでしょうか。
この時点ではまだ修理確定ではありません。この内容に了承できない場合はキャンセルして時計を返送してもらうことも可能です。
僕はこの内容に納得したので修理をそのまま進行してもらうように依頼しました。返事はメールもしくは電話で返します。
ちなみに、見積もり回答の40日は修理進行の返事をし、作業が開始されてからの納期になります。
オーバーホール料金の支払いは、佐川急便代引きか振込用紙による振り込みか、オンラインのクレジットカード決済が選択できます。
オーバーホールの完了
オーバーホールが完了後、カナルクラブより電話でその旨の連絡がありました。オーバーホール完了の連絡があったのは修理進行の返事をしてから約15日後、回答納期よりかなり速かったのでちょっとビックリしました。この時の電話で支払い方法を佐川急便の代引きか振り込みか、もしくはクレジットカード決済かを選択します。ぼくはクレジットカード決済を選択しました。
電話でのやり取りが終わると、登録しているメールアドレス宛にPDFファイルの請求書とクレジットカード支払いフォームが送られてきます。
最終支払い金額は時計の送料込みで¥38,280でした。クレジットカードでの支払いは支払いフォームのボタンから簡単に手続きすることが出来ました。とてもラクチンでした。
支払いの確認が取れたらカナルクラブより発送されます。
時計が到着
入金確認・発送完了のメールを受信後、約2日後ぐらいにオーバーホールが完了した時計が到着しました。
無料梱包キットの箱よりもしっかりとした専用の箱に梱包されていました。フタの内側にはスポンジが貼り付けられています。
中には次回のオーバーホールで使える10%OFFのクーポン(有効期限1年間)や紹介者クーポン・請求明細・修理明細等が同封されていました。
何気に参考になったのが「高額修理(部品交換)を回避できる3つのポイント」。同封の紙のQRコードを読むことでそのページに飛ぶことができるのですが、読んでみてとても勉強になりました。
このポイントを守って僕の機械式時計を長持ちさせていきたいなと思います。
時計を確認
それでは肝心のオーバーホールが完了した時計を取り出します。
箱の中のスポンジにこのようにして埋まっています。故障したり傷がついたりしないよう丁寧に梱包されていますね。
時計を取り出して本体を確認してみます。すると。。。
秒針が動いてる!
ちゃんと秒針が動いてくれています、いや〜直って本当に良かったです。修理したから動くのは当たり前なんですけど、やっぱりお気に入りの時計が正常に戻ると嬉しいですね。しかも時計の時刻がきっちりと合わせてありました。
交換した部品
今回交換したのは以下の部品です。
- ゼンマイ
- リューズパッキン
- 裏ブタパッキン
- ストップレバー
- ネジ
これらの部品も一緒に同封されていました。
この小さい部品はネジとストップレバー(リューズを引いた時に秒針を止めるパーツ)です。ネジの長さは1㎜ぐらいしかありません。時計の部品ってこんなに小さいんですね〜。
黒い輪っかは裏ブタとリューズのゴムパッキンです。
そしてこれが問題のゼンマイですね。
ゼンマイが切れて2つになっているのが分かりますね。
このようにして交換した部品を改めて見ると、機械式時計は職人さんの熟練技術がふんだんに詰まっているんだなという想いが溢れてきます。
大事に使っていきたいと思います。
カナルクラブを利用した感想
今回カナルクラブに愛用の時計をオーバーホールしてもらった感想です。
対応が早い!
僕が時計の故障に気づいてから手元に届くまでトータル1ヶ月程でした。その間のやり取りがとてもスピーディーで、依頼から見積もり・修理・受取までスムーズに進めて頂きました。
使いたい時計が早く修理されて帰ってくるのはとても嬉しいですよね。
オプションサービスが充実!
ポリッシュ仕上げや文字盤の修復など、修理を依頼するときに自分のニーズに合ったオプションを選択して依頼することができます。
オプションの中にはベルト交換というものがあり、色や素材など自分の希望に合わせて特別にオーダーができるという嬉しいサービスです。純正で探して気に入るものが無かったといった場合でも、材質や色を伝えれば他のベルトメーカーで可能な限り対応して頂けるとのことです。
今回僕は特にオプションサービスを付加しませんでしたが、機会があればお願いしてみたいです。
価格が良心的!
価格が良心的なのも非常に良かったです。確かに正規店でお願いする方が安心かもしれませんが、費用もそれなりに掛かってしまいます。同等レベルのサービスを受けられるのであれば、やはり価格は出来るだけ抑えたいもの。今回は取替部品を含めても正規店オーバーホールの8割弱程度の価格で済んだので、この点も嬉しいポイントでした。
修理品質も良い!
修理頂いたタグホイヤー アクアレーサー500の日差を確認してみましたが、大体+5秒ほどの日差でした。修理前は大体+10秒ほどだったので、修理前と比較しても精度が格段に上がったと思います。日差精度の観点からも修理品質は非常に高いと言えるのではないでしょうか。
まとめ
以上、カナルクラブに愛用の時計をオーバーホールして頂いた感想を体験談を交えてお伝えしました。
最初は正直「大丈夫かな?」という思いがありましたが、とても満足のいく仕上がりでした。
価格面や品質面はもちろんのこと、仕事で忙しい毎日でもスピーディーに対応してもらえるのが非常に素晴らしいです。
もし、愛用の機械式時計をオーバーホールするのにどこでお願いするかで悩んでいる方は、カナルクラブを1つの候補として考えてみては如何でしょうか。
ありがとうございました。