こんにちは、なべです。
しがないサラリーマンのなべですが、将来について漠然と不安を感じている今日この頃です。
30年間ずっと横ばいの日本経済、増えない日本の平均年収、なのに増え続ける税金、加えて老後2,000万円問題など、お金の悩みは尽きません。
そこでお金を増やす手段として僕が始めたのが「投資」です。
自身の資産を効率的に運用していくには、預金などの貯蓄だけではなく、投資が今の社会では必須だと思います。
ただ、投資は預金と違ってお金が減るリスクもあります。
とはいえ、やり方次第で自身の資産を高い確率で増やしていけると考えますので、今回は僕の現在の投資の仕方についてお伝えできればと思います。
1.投資とは
投資とは自分の資産を何かに投じてリターンを得る、ここでは自分のお金を誰かに託すことを指します。託されたお金は企業が事業を拡大するための資金となり、そこで得られた利益がお金を託した投資家達へ分配されます。お金に働いてもらうことで得た利益の分け前を頂くわけです。
2.投資を始める
投資を始めるには次の2ステップです。
2−1.証券口座を開設する。
まずは、何と言っても証券会社で口座を開設するところからスタートです。株や投資信託などの投資商品は証券口座がないと購入出来ません。
ただし、証券会社の実際の窓口に行って口座を開設するのは止めて下さい。必ずネット証券会社の口座を開設するようにして下さい。実店舗の窓口で投資商品を購入する場合、必ずと言って良いほど高額な手数料が加算されます。ネット証券はこの手数料が安いうえに、スマートフォン等で簡単かつスピーディーに売買ができる為、実店舗の窓口と比べてデメリットがありません。
ですので、ネット証券会社の口座を開設して下さい。
僕が口座開設した証券会社は次の2社です。
- 楽天証券
- SBI証券
・楽天証券のメリット
- スマートフォンのアプリが使い易い
- 楽天銀行とスムーズに連携できる
- 楽天ポイントがたまる
・SBI証券のメリット
- 取り扱っている商品が豊富
- Tポイントがたまる
- ネット証券口座開設数No.1
口座開設は各証券会社のホームページからアクセスすればすぐに申込が可能、ネット上で手続きがすべて完結します。本人確認の為に身分証明書をスマートフォンで撮影して送信するので、これについては抵抗がある人もいるかもしれません。
口座開設時に特定口座と一般口座を選ぶ必要性がある場合は、特定口座の方をおすすめします。一般口座は自分で1年間の損益を自分で計算して確定申告しなくてはいけませんが、特定口座は証券会社が投資家に代わって納税まで行ってくれます。
尚、口座開設の手続きの際、つみたてNISA口座も一緒に開設しましょう。つみたてNISA口座は別の証券会社で複数持つことはできないので、出来ればメインで使う予定の証券口座で開設することをおすすめします。
2−2.金融商品を購入する
証券口座が開設できたら証券口座にお金を入金して投資商品(株・投資信託等)を購入します。楽天証券なら楽天銀行、SBI証券なら住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、わざわざ証券口座に入金しなくても銀行口座から自動連携されます。
3.インデックスファンドを買う
証券口座を開設できたら次はいよいよ投資です。
投資商品を購入すると一口に言っても、いったい何をどのように買えばいいのでしょうか?
投資初心者からある程度投資を続けている人まで、結果的に最も良いと思う方法を僕の経験からお伝えします。
3−1.つみたてNISAでインデックスファンドを買う
投資をするうえで最も堅く、非課税制度を活用できる最も確実な方法がつみたてNISAで米国のインデックスファンドを購入することです。
・つみたてNISAとは
投資商品で得られた利益に掛かる税金が20年間非課税になる金融庁の制度です。投資において得られた利益には20.315%の税金が掛かります。例えば¥1,000円を投資して¥200円利益が出たとすると、¥200円丸々もらえるわけではなくて、¥200円×20.315%≒¥41円の税金が引かれる為、合計で1,000円+200円ー41円=¥1,159円になってしまいます。つみたてNISAで投資商品を購入すれば、購入から最長20年間非課税で運用できます。
年間投資上限額は40万円で、毎月の投資上限額は¥33,333円です。
・インデックスファンドとは
「様々な会社の株や債券を投資家から集めた資金で専門家が運用し、その運用成果に応じて投資家に分配する仕組み」が投資信託です。この中で、日経平均やTOPIXといった株価指数の値動きに連動するように組み入れ銘柄を入れ替えて運用している投資信託がインデックスファンドです。
個人の投資家が個別株を購入するのに比べて、専門家が株を少しずつ買って運用するのでリスクが抑えられます。
インデックスファンドの種類は多種多様ですが、ハッキリ言って米国の株価指数に連動したインデックスファンドだけで良いと思います。おすすめはS&P500指数に連動したインデックスファンドです。
・S&P500:米国の時価総額が大きい主要500社を対象に算出された株価指数
米国はこれまで右肩上がりで成長し続けてきた経済大国で、これからも成長し続ける可能性が非常に高いです。ですが、日本経済は冒頭にも書きましたが30年間成長が横ばいです。つみたてNISAでインデックスファンドを買い続けるということは、成長し続けないと意味がありませんので、心を鬼にして米国に投資するのがおすすめです。
S&P500のインデックスファンドを買うなら三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が一番おすすめです。なぜなら同じS&P500のインデックスファンドの中で一番管理費用が安いからです。僕もこのeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をつみたてNISA枠で購入しています。
全米株式という米国市場約4000社に分散投資するインデックスファンドもあり、こちらでも良いですが個人的には費用の安いS&P500にのインデックスファンドをおすすめします。
各社証券口座でつみたてNISAで購入できる米国インデックスファンドを探して、無理の無い金額で毎月定期的に長期で積立購入していく投資、これが最も堅い投資の仕方であり高い確率で将来お金が増えることを期待できます。
まずはこれを始めてほしいです。
3−2.特定口座でインデックスファンドを買う
つみたてNISAの毎月購入以外に余剰資金がある場合は、特定口座で別のインデックスファンドを買うのもいいかもしれません。
つみたてNISAでは金融庁が定めた条件を満たしたファンドしか購入出来ませんが、特定口座ではその他のファンドを買うことができます。
やはり、おすすめは米国のインデックスファンドです。特定口座ではS&P500だけでなくNASDAQ100のインデックスファンドを購入することができますし、積立購入の設定も可能です。
・NASDAQ100:米国NASDAQに上場した時価総額上位100社を対象に算出された株価指数
NASDAQ100のインデックスファンドでおすすめは、S&P500の時と同じ三菱UFJ国際投信の「eMAXIS NASDAQ100インデックス」です。これについても費用が安く抑えられており、人気のeMAXISシリーズの商品なので信頼できます。
尚、NASDAQ100の株価指数については、組み入れ銘柄がハイテク銘柄(Apple・Amazon・Microsoft等)の比率が多く、S&P500と比べて少しリスクが高いです。
※投資でいうリスクとは、株価の上昇もしくは下落の振れ幅のことをいいます。リスクが高いということは、大きく価格が下落することもあれば上昇する可能性も秘めているということになります。
ですので、価格が暴落しても影響のない範囲で投資を行ってください。
ちなみに、僕はちょっとリスクの高い大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジ NASDAQ100」を定期積立しています。この投資信託は日々のNASDAQ100指数の値動きの2倍になるよう運用されている商品です。なので、より上下の振り幅が大きい(リスクの高い)投資商品ですので、中身をご理解のうえ購入して下さい。
3−3.インデックスファンドを買うということ
インデックスファンドを定期積立で買うという投資は、ハッキリ言って地味です。大きいリターンをすぐに得ることは基本的には出来ません。
でも、10年・20年長期に渡って着実に積み上げていくことで、途中山あり谷ありでも高い確率で利益を得ることが可能だと思います。
手っ取り早くお金を増やそうとせず、ゆっくり増やすことに注力してください。
4.米国ETFを買う
余剰資金の投資先として米国ETFもおすすめです。
4−1.ETFとは
ETF=Exchange Traded Fundsの略で上場投資信託と呼ばれている投資商品です。その名のとおり証券取引所に上場した投資信託のことを言います。上場している為、株式と同様リアルタイムで取引することが可能です。
ETFについても投資信託と同じく米国へのインデックス投資が出来ますので、投資に慣れてきたら選択肢に入れてもいいかと思います。投資信託以上にもの凄く種類がありますし管理費用も安いので、目的に合った商品が見つかるのではないでしょうか。
僕の投資スタイルとしては、つみたてNISAのインデックス投資と米国の高配当ETFへの投資を柱にしています。
投資信託との違いは色々ありますが、僕の中でのETFへの投資メリットとしては、配当金を得る投資ができる点にあります。
投資信託への投資でも配当金が発生していないわけではないですが、投信信託の場合は投資家の手元に戻らず再投資されますので、配当金を受け取りたいならETFへ投資する必要があります。
4−2.高配当ETF投資のメリット
- 定期的に投資金額の数%の配当金を受け取れる
- インデックスファンドの一種なので分散投資できる
一般的な株式の配当利回りは1〜2%ですが、高配当ETFの配当利回りは3〜4%の場合が多いです。高いもので6〜7%、超高配当なものだと10%ぐらいのものも存在します。
また、定期的な組み入れ銘柄の見直しなど分散投資が効いているので、リスクは低く抑えられます。
4−3.高配当ETF投資のデメリット
- 株価の大きな値上がり益を見込めない
高配当ETFの組み入れ銘柄はベンチャー企業のようなこれから大きな成長を見込める銘柄ではなく、すでに成長している老舗銘柄が多いです。なので、どんどん成長して株価が上がっていく可能性は低いです。
とはいっても裏を返せば、長期に渡って安定した投資が出来ると言うことになりますので、僕は定期の配当金と長期の安定投資を両立する為、高配当ETFを選んで投資しています。
4−4.おすすめの米国高配当ETF
僕が現在投資している米国高配当ETFの中でおすすめできるETFをピックアップしました。
- VYM :バンガード・ハイディビデンドイールドETF
- JEPI:JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF
VYMという米国高配当ETFは、世界3大運用会社の一角を担うバンガード社が運用しています。
このETFは高配当ETFとしては少し控えめの配当利回り約3%(2021年12月現在)で運用されており、年4回に分けて配当金を受け取ることが可能です。通常高配当ETFはあまり大きな値上がり益を見込めないのですが、VYMは他の高配当ETFと比べて値上がり率が大きいです。管理費用もかなり低いので、長期投資に向いているETFだと思います。
実際僕がメインで投資している高配当ETFがVYMです。
JEPIは2020年5月21日に誕生した比較的新しい高配当ETFで、運用会社はJPモルガン・アセット・マネジメントが運用しています。このETFについてもVYMと同じく高配当と値上がり益の両立を目指すとしています。配当利回りは約6〜7%(2021年12月現在)とかなり高く、しかも配当金が毎月分配で支払われます。
このETFについても僕自身投資していますが、VYMまでとはいかないまでも確実に株価が上がってきています。管理費用はVYMと比べると少し掛かりますが、長期的に買っていきたいETFです。
ただし、JEPIは運用の仕方が複雑なので、ここにリスクを感じる方はVYMだけで十分かと思います。
尚、SBI証券と楽天証券は米国ETFの積立購入の設定が可能ですので、利用してみるのも良いのではないでしょうか。
5.手を出すべきでない投資
最後に僕の経験上、手を出すべきでない投資についてお話します。
・個別株への投資
特定の会社の株の購入は絶対に止めた方がいいです。特に日本の会社への個別株購入はおすすめしません。インデックスファンドを買うインデックス投資と違って、個別株の投資は株価の値上がりや値下がりのタイミングを投資家自ら正確につかんで売買する必要がありますので、まず間違いなく損します。パチンコと一緒で、今日は○○円儲かった!という日もありますが、トータルで損益を計算すると高確率でマイナスになっています。
良いニュースが流れてくると「この会社の株が上がるのでは?」と買ってみたら株価は下がるし、ネガティブなニュースが流れてきたので「この会社の株は下がるな」と思って売った直後に株価が上がるなど、個別株の株価の予想は不可能と考えて間違いないです。ニュースが流れてくる頃には、すでに株価にはその情報が織り込まれていますので、そこで判断しても手遅れだからです。
インデックスファンドをコツコツ買って資産を積み上げていく方が明らかに勝率が高いので、個別株を本気で買うことは避けて下さい。僕もその被害者の一人です。
・コモディティへの投資
コモディティとは商品を意味し、代表的なものとしては金・銀・プラチナなどの貴金属です。他にも原油やガソリン・天然ガス等のエネルギー資源、とうもろこしや大豆等の農産物資源など、実に多種多様な投資資源があります。
投資の方法としては現物を実際に購入する以外にも、コモディティへの投資を行っている投資信託やETFを購入するという方法もあります。
ですが、コモディティへの投資についても止めておいた方が無難です。
安全資産で金を持つというCMをテレビで見たことがありますが、僕的にはおすすめしません。
理由はコモディティは価格の変動が大きく、予測が難しいという点にあります。安全資産と言われる金でも価格が上がったり下がったりします。
色々なニュースや新聞で情報を入手し、コモディティの価格推移のチャートを分析できる人であれば、個別株投資よりは勝率が高いとは思いますが、そうでなければ手を出すべきでないと思います。
・仮想通貨への投資
仮想通貨への投資もおすすめしません。仮想通貨は種類が多く、コモディティ以上に価格変動が大きい為リスクが非常に高いです。また、価格変動のきっかけがつかみにくいのもおすすめしない理由の1つです。
・空売り
空売りとは、株を証券会社から借りて売り、その後株を買い戻して証券会社に返すことを言います。
例えば証券会社からA社の株を1株¥100円で借りて売り、その後A社の株が1株¥50円まで下がったとすると、A社の株を1株¥50円で買い戻して証券会社に返すことになるので、差額の1株¥50円が投資家の利益になります。これが空売りの仕組みです。
空売りは上記の仕組みから株価の下落局面で利益を出せる取引方法ですが、逆に株価が上昇すると損になります。極端に言うと株価の下落は0円という限界値がありますが、株価の上昇は限界値がありません。なので、理論上は空売り時の損は株価が上がり続ける限り際限なく増えることになります。これが空売りのリスクです。
また、証券会社にもよりますが、多くの場合自己資金の約3倍の金額分株を借りることも可能で、その状態で株価が上昇してしまった場合、ダメージがかなり大きくなります。
僕も空売りで痛い目をみました。
6.ゆっくり着実に投資を続けよう
以上、僕のこれまでの資産運用の経験から投資についてお話させて頂きました。
日本はまだまだ投資している人の割合が低く、資産を「預貯金」している人の割合が50%を超えているのが現状です。自分の資産を確実に増やしていくためには、ゆっくり着実に時間を掛けて投資を続けていくことが不可欠だと思います。すぐにお金持ちになるのは不可能でも、ゆっくり小金持ちになるのは不可能ではありません。
「継続は力なり」を信じて、これからも投資を続けていきたいと思います。
ありがとうございました。